お疲れ様です。
中学・高校と吹奏楽部に所属していました。
理由は、何かしらの部活動を行わなければならない規則があったから。
なので、正直積極的に参加していたわけではなかったです。
まぁ嫌いではなかったけど。
担当は打楽器でした。
今思い返すと、演奏中に2回だけ、いわゆる「ゾーン」に入っていたんじゃないかという状態がありました。
ゾーンとは、集中力が極限まで高められ、感覚が研ぎ澄まされた状態のこと。
スポーツを例に語られることが多いのですが、スポーツ以外ではゾーンに入ることができないのか?
そんなことを考えながら某バスケットボール漫画を原作としたアニメでゾーンの描画をみていてハッと気がつきました。
あれ?
この感覚(描写)、知ってる。
記憶を辿っていって見つけたのが、中2と高2で一回ずつ体験したあの感覚。
会場を隅から隅まで掌握している感覚。
自分を含めた演者の状態をいつも以上に確かに感じつつ、だからといって、自他の境界がなくなるようなわけではなく、むしろ他者ははっきりと別の存在として認識し、そこに自分が存在し、その中で、自分の思い通りに自分を使っている感覚。
自分以外の演者全員の息遣い、次の演奏手順、そのために今どうするのがベストかという思考までも手にとるように感じることができました。
他にも、聴衆の息遣い、表情、会場の空気、ステージ袖の雰囲気など、今ここにある全てを認識したように思います。
その上で、自分のベストな演奏を行うことができていました。
演奏時間は10分弱でしたが、その間ずっと感じていた、水面に深く沈んでいく感覚。
万能感とでもいうようなあの感覚。
ゾーンが話題になる度に、あの時を思い出します。
あれって、ゾーンだったの??
スポーツの事例は書籍やネットを漁ればヒットするんですが、演奏者についてはあまり言及されていないので、よくわかりません。
ゾーンじゃないならそれでいいけど、何某かの名前がついていて欲しいと思う程度には特殊で特別な経験でした。
ではでは。