お疲れ様です。
以前ラジオを聴いていたら耳に引っかかったこの言葉。
何となく気になってメモっていました。
ということで、今回は公正世界仮説についてです。
深く入り込もうとするとそれなりのテーマなので、さわりだけにしておきます。
「人間の行いに対して公正な結果が返ってくるものである」と考える思い込みのことです。
「この世は公正、公平でなくてはいけない」という思い込みとも言えますね。
要するに、いいことをしたらいい報いがあり、悪いことをしたら悪い報いがあるという思い込みです。
1960年代にメルビン・ラーナーという社会心理研究者によって提唱されました。
不透明な未来への恐怖心を克服するための仮説とも言われています。
この仮説を信じることで、必要以上に未来を恐れずに生きることができるとされました。
努力すると報われる、というのが典型的な公正世界仮説の例です。
ただこれ、今自分が酷い出来事に遭遇しているのは過去にそれなりのことをしたからなんだと考えてしまうきっかけにもなるので、取り扱いには注意が必要です。
公正世界誤謬ともいうようです。
なお、誤謬(ごびゅう)というのは会計学等でよく使われる言葉で、誤りという意味。
まぁあれです。
因果応報といえば聞こえがいいかもしれませんが、誤謬って言ってるくらいなのでどっか誤ってるんでしょう。
この考え方自体を否定するつもりはないですが、使いどころを間違えると結構しんどいんじゃなかろうかと思う次第です。
ということで、用法用量を守って適切にお使いくださいませ。
ではでは。