お疲れ様です。
最近「○○ツーリズム」って言葉、なかなか聞かないですよね。
これらの言葉をまとめて「ニューツーリズム」と呼ぶらしいんですけど、これが今どうなってるのか気になったので調べてみました。
では参ります。
ニューツーリズムの定義
まずは定義です。
すべての○○ツーリズムということばを包含するのがニューツーリズムという言葉です。
観光庁によると、ニューツーリズムに明確な定義はないと言いつつも以下のように示しています。
（引用分の最終行は旅行を提供する側についてのことですので念のため。）
テーマ性が強く、体験型・交流型の要素を取り入れた新しい携帯の旅行を指す言葉。
従来のいわゆる物見遊山的な観光と対比して使用される。
各地域が地域密着型ツーリズム商品の創出、流通を包括した新たな旅行システムの構築全体を指す。
（観光庁ホームページから一部加工の上掲載）
ニューツーリズムの具体例
ニューツーリズムとされるものは、ざっと以下の通りです。
あくまでも一例あり、ニューツーリズムを網羅しているわけではありません。
その点ご承知おきくださいませ。
ニュツーリズム１ 産業観光
産業観光とは何か
歴史的、文化的価値のある工場等やその遺構、機械器具、最先端技術を備えた工場等を対象とした観光で、学びや体験を伴うもの。
なお、言葉を入れ替えると全く意味の異なる語句になるので要注意。
産業観光の例
- 大人の工場見学ツアー各種
ニューツーリズム２ エコツーリズム
エコツーリズムと何か
自然環境や歴史文化を対象とし、それらを損なうことなく体験し、または学ぶ観光のあり方。
この言葉に限っては、法律（エコツーリズム推進法）で法律上の定義が示されています。
エコツーリズムの例
- ホエールウォッチングななどの野生生物観察ツアー
- 植林や清掃などの環境保全の貢献を行うボランティアツアー
ニューツーリズム３ グリーン・ツーリズム
グリーン・ツーリズムとは何か
農山漁村地域において、自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動。
この言葉だけ「・」がついています。なぜに？
グリーン・ツーリズムの例
- 各種農作業体験または農作物加工体験
- 農山漁家への民泊
- 食育
ニューツーリズム４ ヘルスツーリズム
ヘルスツーリズムとは何か
自然豊かな地域を訪れ、自然、温泉、体に優しい料理を味わい、心身ともに癒され、健康を回復、増進、保持する新しい観光形態。
医療に近いもの（メディカルツーリズム）からレジャーに近いものまで様々なものが含まれる。
ヘルスツーリズムの例
- 温泉療養
- 旅先でウォーキング、ランニング、ヨガ、瞑想などを伴う旅行
ロングステイ（長期滞在型観光）
ロングステイとは何か
地域とのより深い交流により豊かな生活を実現するもの。
団塊世代の大量退職に合わせてこしらえられた側面を持つ。
ロングステイの例
- いわゆる長期滞在型の旅行全般のうち、上記の定義を充足するもの
文化観光
文化観光とは何か
日本の歴史や伝統といった文化的な要素に対する知的欲求を満たすことを目的とした観光。
文化観光の例
- 神社仏閣の訪問を主目的とした旅行全般
まとめ
今回はニューツーリズムについての話題でした。
違和感なく理解できるジャンルが多いですね。
もしかすると、それぞれが言葉として日常に深く溶け込んでしまっているから「○○ツーリズム」って言葉をあまり聞かなくなった（ ＝ わざわざ言う必要がなくなった ）のかもれません。
近年ではアニメツーリズム、フードツーリズムといったジャンルもあるようです。
個人の感想ですが、ドクターXというテレビドラマでちょっとだけ取り上げられた「メディカルツーリズム」が言葉としては一番印象に残っています。第何期の放映だったかは忘れてしまいましたが。
リベンジ消費的なことで旅行を計画されている方もいらっしゃるかと思います。
その際にはニューツーリズムという視点で旅行先を検討してみてはいかがでしょうか。
ではでは。
