帰宅困難者体験記

白紙メモ用紙とペン ひとりごと

お疲れ様です。

ちょうど七年前の今日、ろくたは帰宅困難者を経験しました。
2016年8月30日の台風第10号の影響です。

平成28年台風第10号の概要

  • 平成28年台風第10号は2016年の11番目に発生し、日本の南で複雑な動きをした台風。
  • 進路を変えながら北上し、8月30日18時前に岩手県大船渡市付近に上陸。
  • 1951年に気象庁が統計を取り始めて以来初めて東北地方の太平洋側に上陸した台風。
  • 沿岸地区の各地で河川の氾濫が発生。
  • 岩手県では岩泉町を中心に甚大な被害となった。

帰宅困難者体験談

概要を共有したのち、時系列で振り返っていきたいと思います。
なお、ところどころで出てくる時刻入りの緑の項目は、当時つけていた一言日記からの引用部分です。

概要

この台風が直撃した時、宮古市というところ働いていました。
住んでいたのは氾濫した川に近い仮設住宅。
仮設住宅のある一帯が、他よりも低い地形になっていました。
この台風で河川が氾濫し、仮設住宅がある地域一帯に流れ込んで水没。
当然のことながら、仮設住宅も浸水被害を受けました。
建物は下から80cmくらいまで浸かったみたいです。
罹災証明書上は大規模半壊という扱いでした。

当日の状況

当日の状況はこんな感じでした。

仕事中

台風上陸前からかなり強い雨が降り続いていました。
あまりの降雨量で、職場の駐車場に一部水が溜まっていました。
場所によっては自動車の下の部分が水没してしまうほど。
実際、雨水が溜まっていたところに止めていた自動車は他の場所に移動していたようでした。
一瞬外の様子を見に行ったら駐車場がプールのようになっていました。
幸い自分の自動車は無事でした。

すごい雨だな。
台風10号すげー。
(2016.08.30 18:23:34 事務所の一階から台風の様子を見て。)

帰宅途中

残業を終えて20時前くらいに自宅へと向かいました。
帰る途中に通った場所でも道が水没している箇所がありました。
当時ろくたが乗っていたのは普通車だったのですが、おそらくエンジンの排気筒くらいまでの水量があったと思います。
水没している道を通る時にはいつも以上にアクセルを踏まなければなりませんでした。
どうにか進みはするものの、途中でエンストしてしまいそうな心細さもありました。

自宅が水没していたので会社へ戻ることに

そんなこんなで自宅付近に到着。
自宅へは長い坂を下っていくのですが、どうやら坂の途中まで水が溢れてきていて坂道を降ることができない様子。
その長い坂周辺には避難してきた人で人だかりができていました。
しかし、灯りがなかったのでどのような被害状況なのか見えずじまい。
家に帰ることができなかったので、会社へと引き返しました。
ここでもやはり水没した道を通ることに。
今度こそエンストするんじゃないかと思って内心ヒヤヒヤしていました。

水が溢れて坂を下れない(´・ω・`)
ダメだなこりゃ(´・ω・`)
とりあえず戻る(´・ω・`)
(2016.08.30 20:18:34 自宅へと続く坂道が通れなかったことを受けて。)

帰宅困難者確定

どうにか会社にたどり着くことができました。
この時点で帰宅困難者決定です。
その日は会社の空き会議室に宿泊することに。
シャワールームも使わせてもらえました。
寝たような。寝らんなかったような。

そっか。帰宅困難者ってことになるんだね。
(2016.08.30 21:06:34 帰宅困難者になることが確定したことを受けて。)

翌日以降の応急処置

被害にあった仮設住宅は会社の社宅的な感じだったので、他にも同じ被害に遭った人たちがいました。
その人たちを含め、自宅がなくなった人たちのためにと、翌日会社が近くのホテルを押さえてくれました。
ホテルといっても、シングルルームではなく六人部屋とか八人部屋とかのアレです。
暫くの間はこのホテルから通勤です。
自家用車が無事な人は自家用車で、自家用車がダメになった人は社用車相乗りで、それぞれ出勤するかたちでした。
自分の車があってよかった!
雨水のせいで変な匂いがついてたけど。
ただ、単身赴任している人は週末そちらに戻ることが多かったです。
なので、週末は広い部屋に自分一人ってこともありました。
ある意味快適。

う〜ん、まだ車ん中が臭い。
(2016.0906 21:03:27 冠水した道路を通行した自家用車からドブ臭い匂いがして。)

台風が過ぎ去った後のこと1)片付け

その後は仕事をしつつ、浸水被害にあった自宅の片付けをしました。
正直メインは自宅の片付けでしたね。
水が引いた自宅の中に入ったら下の方に置いているものはぐちゃぐちゃになっていました。
開封状態のパスタが水流でいい感じのアルデンテになっていたのはちょっと面白かったです。
浸水被害にあって使えなくなったものは廃棄処分しました。
洗濯乾燥機だけは、どうにか使えそうだったので手元に残しました。
それ以外は殆ど廃棄処分。
普段は軽いものでも、水を吸うとえらい重さになるんだね。
毛布とか布団とか書籍とか畳とか。

いい機会なので色々片付けよう。
(2016.08.31 台風が通り過ぎた後の片付けをするにあたって。)

台風が過ぎ去った後のこと2)ホテル暮らし

浸水した仮設住宅は使うことができず、電力会社からも電力供給をストップしたい旨の申し出があったりして、結局他に住むところを見つけなければならない事態になりました。
この間ホテル暮らし継続中。
まぁ、その間も片付けは継続中なんですけど。

ん?もういない…
(2016.09.10 05:43:28 おそらく単身赴任元へ一時帰宅したであろう方々の残骸を見て。)
結局帰ってきてねーし(•ε•)
(2016.09.11 05:12:55 一時帰宅したであろう人たちが帰って来ていないのを見て。)

台風が過ぎ去った後のこと3)新居へ

台風から10日くらいで、残った片付けを終わらせ、新しく住むところを探して契約・引越を行いました。賃貸住宅の供給が少ない地域たっだので、このタイミングで住むところを見つけられてラッキーでした。
転居にかかる諸々の手続きを終え、新たに冷蔵庫と電子レンジを買い直しました。
なお、この間もホテル暮らし継続中。

賃貸借契約完了( ̄ー ̄)
こんなにサクッといもくもんだっけ。
クロスの張り替え、今日までかかるってさ。
(2016.09.10 10:43:51 新居の賃貸借契約を終えて。)

片付け & 転居完了

そしてようやく日常生活が戻ってきたのでした。
めでたしめでたし。

この経験から得たもの

この経験から得たことを共有できればと思います。

  • 冠水した道路を自動車で通るのはキケン
  • モノは少なめにしておいた方が、いざという時に身軽
  • 帰宅困難者は誰でもなり得る

冠水した道路を自動車で通るのはキケン

エンストしてその場から動けなくなる可能性が高いです。
最近、大雨の時にアンダーパスを通行する危険性が取り沙汰されています。
冠水した道路を自動車で走るのは、状況的にあれに近いです。
二次災害の危険があるのでやめといた方が無難です。

モノは少なめにしておいた方が、いざという時に身軽

今回は80cmくらいの浸水でしたが、それでも結構いろんなモノがダメになりました。
モノを大事に取っておくのはいいけれど、それを捨てなければならない状態になった時に要する労力はバカになりません。

何でも溜め込んでしまう癖がある方は、こういった観点からも今自分の周りに置いてあるモノの状況を振り返ってみても良いと思います。

「今自分が保有してるモノは、台風や津波で被害を受けてもなお持っていたいモノか?」という視点ですね。
どんなに大事にしているモノでも、一瞬で水泡に帰すことがある点は意識しておくといいかもしれません。

帰宅困難者は誰でもなり得る

最後はこちら。
災害等で帰宅が困難になってしまうこと自体は自分ではどうしようもありません。
しかし、日頃から備えておけることもあります。
会社にカロリーメイト的なモノを常備しておくとか、自動車に毛布や寝袋をおいておくとか、周辺のホテルの連絡先を控えておくとか、そもそも歩いて帰ることができる場所に住むとか。
予期せず帰宅困難者になったときでも落ち着いて行動できるよう、日頃から備えておきたいですね。

帰宅困難者になっても慌てず行動しよう!

仮に帰宅困難者になっても、慌てなくていいような最低限の準備はしておきたいですね。

ではでは。

 

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